子育てで活きる目標設定と期待値調整

そういえば、子育て情報が育休時の生後4ヶ月くらいで止まっていた。

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3歳も無事にすぎてすくすく育っており、せっかくなので、その後のメモを残しておきたい

(前置き) 子供の成長のログ

大体、1歳くらいで歩けるようになる。この頃になると、行動範囲が増えるので、それまでは家の中をうろつくだけでラクだったなぁと今にして思う。
大体、2歳くらいから言葉を喋るようになる。今振り返ると、それまでの意思疎通をどうしてたのかもう思い出せない。喋れなくてもなんとなくわかっていたのは今にして不思議。
1歳半くらいから一言くらいの言葉なら発するようになった気がする、2歳を迎えてようやく「公園、一緒、行く」みたいな文が繋がった時に感動したが、それから会話になるまでがあっという間だった気がする。

うちの子の場合、夜泣きがなくなったのは多分2歳半以降だと思われる。寝たあとに仕事をし直してから、遅れて寝る。というのができるようになったのはこれ以降。それまでは、そもそも寝るのが遅くて23時近くなることも多かった。「寝るのにも体力が必要」というのは逆に自分がこの歳になって、年々睡眠時間が減ってきて感じることでもあるが、まだ小さいこの時点では身についていないのかもしれない。

1歳半頃に夜泣きで起きてから寝かすのに散歩(AM2時)とか、2歳頃に寝かしつけのために外を1時間散歩(22時頃)とか、時期はそこまでピンポイントではないのだが、記憶にあるのはその辺。

(本題) 子育てで意識しているマネジメント方法

前置きメモはこれくらいにして本題はここから。
子育てをしていて、仕事のピープルマネジメントが役に立ったと思うのは「期待値調整と目標設定」だ。
これは普段から日常的に意識して取り入れている。
とにかく子供は、やりたいことを無限にやりたがる。散歩でも、ブロック遊びでも、お風呂でシャンプーの栓をプッシュしつづけるでも、ずーっとやる。これをいきなり制してしまうと大体ギャン泣きになる、けど、こちらとしては止めてほしい(特にシャンプーのプッシュ)。
その時には「あと1回で終わりね」と言ってから、止めるようにしている。目標を共有した上での行動を促す期待値調整だ。
多分1歳になる前くらいから取り組みはじめてたと思う。と言っても子供の期待値など不明瞭なものなので、約束したところで「まだやる!」というのは日常的にある。それでも「じゃあ、あともう1個ね」と折れることも必要で、「もう1個」がN回続くことも当然ある。それじゃ意味ないのでは、とも思われるがどこかの段階で「1個って言ったので終わり」と区切って、強制終了させる。
それで結局ギャン泣きになるんだけど、「それはお前が約束しただろう」と大人側が割り切ることができて、甘やかさずにギャン泣きを受け入れるためにも期待値調整は必要。実際に、初回の「あと1個」ですんなり終わるケースもあるから、それはそれで子供の成長を感じられる。

大人が持つ事情という子供にとって見えない目標

何かを止めさせたい時には、大抵は大人側の事情がある「ご飯を食べさせたい、お風呂に入れたい、寝かせたい」などが筆頭候補。なので、その意図を伝えることも大事なポイントだ。つまり目標設定。「お風呂に入るから、おもちゃはあと1個遊んだらおしまい」と伝える必要がある。「お風呂に入るから」を省くと、おもちゃは止められても結局別の遊びをしたがってもう一戦交えることになるだけである。
おもちゃ遊びの「あと1個」の先に、「別のおもちゃ遊び」があるのか「お風呂」があるのかは子供には想像できないし、子供の目標は往々にして「別のおもちゃ遊び」だったりする。ここで、「あと1個」をちゃんと守れたのに「じゃあ、お風呂入ろう」って言われたら、「それはイヤー!」ってなってしまう。

普段1on1でメンバーの仕事を「これをやりきりましょう」とだけ言っておいて、いざ評価の際に「この達成度だとこれくらいの評価(=実はメンバーはもっと良い評価を期待値していた)ですね」というフィードバックに「思ってたのと違うー!」という状況と似たようなものである。

形骸化しないために

「あとテレビ1話みたらお風呂入ろう」とかが日常会話になって以降、子供も成長して慣れてくる。すると今度は子供側から「1個見たらお風呂入るからテレビ見たい」とか打診するようになってくる。そういう時は大体1個で収まらなくて1個見終わったあとに「もう1個」とか平気で追加リクエストしてくる。ここまで来ると「条件提示すればテレビが見られる」と子供はわかっていて「1個」に意味がなくなっている。単純によく聞かされる「1個」をそのまま発しているだけである。
これをそのまま受け入れてしまうと「目標のための認識合わせ」にならなくなってしまい、やりとりに意味がなくなってしまう。なので、「本当は何個見たいか言いなさい」と問い直すようにしている。すると、「3個」とか真の要求が引き出せるので、キチンと目標のためのすり合わせが行われる。例えすり合わせた結果だとしても結局「あともう1個」となる時もあるけど、それも時に許容し、時に却下し、で賑やかな日常となっている。

簡単だけどまとめ

いずれにしても、「なんのために、何をしてほしいか」を話し合うことは子育てでもマネジメントでも重要である。

と、マネージャーっぽく書いているが、実は最近はマネージャー業は全然していない。ただのプレーヤーとしてやらせてもらっている。それこそ子供が産まれてからピープルマネジメントしていないが、それができている人は本当にすごいと思う。

家でも会社でもこれやってたら、自分のエゴを出すところがどこにもないので、精神的にキツいと思ってしまう。少なくとも絶対疲れる、というか家でやるだけでめっちゃ疲れている。仕事でプレーヤー側でいさせてもらえていること改めて大変感謝である。